大阪市平野区 喜連瓜破 オステオパシー整体院 腰痛館

 オステオパシー整体院腰痛館は平野区の地にオープンして18年が過ぎました。その名称から腰痛専門ではないかと言われるのですが実に様々な体の悩みと向かい合ってきました。正直なところ腰痛館にお越しになられてよかったと思う方もおられたでしょうし、そうでないかたもおられるに違いないでしょう。それでも何とか18年という歳月を積み重ねられたということはひとえに多くの方々のご信頼をいただいた証しではないかと嬉しく思う次第でございます。

 数ある整体院の中でも個性的というか変わった整体院だと自分自身思うのです。必ずと言っていいほど申し上げているのは「私は治すことができませんので、ご自分で治してください」という言葉です。「私はそのお手伝いをするだけです」これも必ず言います。他所様が「治す」と言われているのを後目に、堂々と「治せない」と言うのも変わっているとしか言いようがないのですが、信念ともいえる気持ちで申し上げているのだから仕方がありません。

 大抵の整体療法では「自然治癒能力」を生かすとありますが、自然治癒能力とは自らの身体の中で一番いい状態に戻そうとする能力をいいます。どんな名医でも即座に擦りむいた膝を元通りにすることはできません。しかし必要な時間がたてばかさぶたが張り、いずれ皮膚が元通りになります。骨折も体の中で骨が再生されてこそ元通りになるというものです。腰痛でもたいていの場合何日かたてば自然に治まるのが普通です。

 ところが中に何日たっても治らない人もいるわけです。これは普通ではありません。重い病気や大怪我ならいざ知らず、特段の理由もなしにそのような状況が変わらなく続くはずもありません。これには必ず理由があります。ここで考えなければならないのは前述の自然治癒能力です。これが正常に働いていなと考えるべきです。自然治癒能力は生きている限り必ず存在します。高校生のとき生物の授業で「恒常性(ホメオスタシス)」というのを習いましたが、自然に自力で治ろうとする力は恒常性と同じ意味です。誰にでも備わっている恒常性が機能しないということには必ず理由があるということです。

 まずその理由を探さなければなりません。車のアクセルを踏んでも前に進まないときと同じです。ハンドブレーキが引かれたままなのかもしれません。あるいはタイヤの前に障害物があるのかもしれません。場合によってはエンジンをかけ忘れているのかもしれません。このとき力づくで車を後ろから押す行為は無意味に等しいわけです。「車が動けばいい」その一心でむやみやたらと押して動いたとしてもそれは問題解決にはなりません。

 だから我々も身体のどこに異変があって自然に治る能力にブレーキがかかっているのは見つけなければなりません。そしてそれを取り除けば身体は勝手に治り始めるはずです。それが私の仕事じゃないかなと思うのです。まずは的確な身体の見極め、それに尽きると思います。もちろんいかなる場合でも簡単な作業ではありません。しかしながらそれをせずに施術することはいい結果を得られる確率は低くなることは明らかです。だからまず原因を探します。困ったことに多くの場合原因が複数ある場合が一般的で、身体の不調が生まれるストーリーには主役・脇役・エキストラと多くのことが絡み合うことがほとんどです。「骨盤のズレが原因です」と単純に話ができればいいんですが、骨盤がズレたということが主役なのか脇役なのかの問題も考えなければなりません。さらに追求すれば骨盤がズレた理由(メカニズム)も考えないといけません。背骨や骨盤がズレるためには、それを引っ張る筋肉の存在を知らなければなりません。さらにどうして脳からの命令なしに筋肉が引っ張るかも考えなければなりません。まだまだ掘り下げないといけないことがたくさんあるのですがキリがありません。

 それから初めてどうすれば元通りになるのかを考えて必要な措置を講じなければなりません。それが私の施術でもあり本人さんの努力(多くの場合生活習慣の改善)も必要とします。
 それが上手くかみ合うと後は勝手に自然治癒能力というやつが身体を元の通りに戻してくれるという運びになります。だから「私が治したことは一度もない」ということをいつも申し上げているのです。決して謙遜の気持ちからではありません。「自分の身体は自分で治す」それが基本であるということをしっかりと認識した上で施術を受けていただきたいからなのです。私は私のやれることで精一杯お手伝いさせていただくだけです。

[オステオパシー 整体院 腰痛館] 代表者 辻田浩志